冬季型うつ病(季節性うつ病)

文字どおり、冬の時期になると
抑うつ的になる病気で、
うつ病の一種ではあります。


高緯度地域や、日本では日本海側に
よく見られます。
原因は日照時間が少なくなるため
です。

脳内の元気物質の一つ、セロトニンは、
目から光を取り入れ、視覚野で認知
することにより、産生されます。

取り入れる光の量が少なくなれば、
当然セロトニンのバランスが
崩れやすくなります。

しかし、同じ地域に住んでいても
冬季型うつ病になる人とならない人
がいます。

また、症状の出方も人により違います。

私は島根でも東京でもこの冬季型うつ病
の症例を経験しました。

また、アメリカではワシントン州のシアトル
で最も患者数が多いそうです。

その他、イギリス、フィンランド、ロシアでも
冬になると冬季型うつ病の患者が一気に増加
します。

冬季型うつ病は、いわば冬眠している動物に
似た経過を取るものとお考えください。

冬の間、エネルギーを蓄えるべく、たくさん
寝て食べるようになるのは、いわば生き物
としては不自然なことではありません。

日光が少なく、外向きに活動するのに
適さないから、心も身体も内向きに
なって来るべき春や夏の季節に
備えているのです。

治療としては、あまりにもうつ状態が
ひどい場合は、SSRIの抗うつ剤を
大抵最小用量投与します。

それよりも大事なのは、高照度光療法です。

そして、私は朝一度は起きて外の空気
を吸う、朝の儀式をする指導を必ず
してきました。

その他、食事では、たくさん食べるように
なる場合が多いのですが、特に食事制限は
しません。

その代わり、肉、魚、大豆などのタンパク質を
意識して多く摂るように指導します。

これらには、脳の働きを活性化する
ビタミンB6も多く含まれているからです。