修正型電気けいれん療法を行ったうつ病患者

うつ病の患者さんに「修正型電気けいれん療法」
を行う場合もあります。

薬の効き目のない難治性うつ病や、自殺の危険の

強い患者さんなどが適応となります。

大学病院に勤務中、80歳女性のうつ病の患者さん
に3度「修正型電気けいれん療法」
を行いました。

18年間うつ病の治療を続けている患者さんで、
これまで同じ病院に13度入院しています。

その間、ご主人が浴室で自殺するという
出来事もありました。

私は10回目の入院の時から担当しましたが、
うつ病の症状は既に慢性化しており、
再発と寛解(うつ症状の軽快)を半年ごとに
繰り返している状態でした。

ご本人もこれまで何度か自殺企図してますが、
幸いにも命はとりとめてました。

入院してくるのは、大抵、自殺願望が強まった
時で、ご家族が入院依頼してくることが
ほとんどでした。

80歳というご高齢もあり、私は、この患者さんの
抗うつ剤はパロキセチンとマプロチリンの
2種類に抑えました。

この患者さんの場合、
「入院したら修正型電気けいれん療法を行ってくれるもの」
と当然の如く考えられていたようです。

「修正型電気けいれん療法」による健忘などの副作用も全くなく、
この治療を行った直後から、うつ症状は軽快しました。

希死念慮を口にすることもなくなり、毎回、食欲、
睡眠状態共に良好になって、退院していきました。