うつ病に遭遇したら

「忙しいのは分かってますが、
 是非相談にのっていただきたいことがあります。」

精神科医になって、知り合いから何度か

「うつ病かな?」と思った人から個人的に相談を受けた後、
「やっぱり病院に行った方がいいのですか?」
とよく聞かれます。

「うつ病かもしれない」と考えて初めて病院に行く時、
あれこれ思い悩む必要はありません。

「もし病気ではなく、単に怠けているだけとか、

初診を担当する時、精神科医も気合を入れるものです。
初診で的確に診断し、きちんとした治療の方向性を
立てる必要があるからです。

初診時、「うつ病」という診断名を患者さんに告げた後、
私は必ず身体検査も行うようにしています。

うつ病の陰に時々、甲状腺疾患や糖尿病など

私がこれまで述べてきたうつ病の診断から治療方法は全て、
医師国家試験に合格して大学病院の精神科に入局後、
徹底的に叩き込まれたものです。

うつ病の患者さんのご家族、同僚の方と面談すると、
「本人にどんな言葉をかけてあげていいのかわからなくて…」
と話されることがほとんどです。

私自身が、うつ病に始めて遭遇したのは今から13年前、
母親がうつ病と診断された時でした。

当時私は医学部2年生でまだ臨床医学の勉強もしておらず、

現在はうつ病に対する情報が豊富に出回っているため、
みなさんの中には「うつ病」の診断基準について
明確に把握できている方もいらっしゃることでしょう。

うつ病とは、いわば長い長いトンネルの中に一人で迷いこんで
しまったようなものです。

明るい出口を求めてさまよい歩いて、でも出口が見えないと