うつ病は病院に行く必要ある?

「うつ病かな?」と思った人から個人的に相談を受けた後、
「やっぱり病院に行った方がいいのですか?」
とよく聞かれます。


もちろん、明らかに症状が進行していて話すこともままならなかったり、
不安焦燥が激しいことが一目で分かる場合には、すぐに病院の救急外来を
受診して安定剤等の注射を受けるよう勧めます。
即入院の場合もあります。

そこまでの症状ではないけれども、「うつ病かもしれない」と
悩んでいる人から、
「病院に行った方がいいのか?」と相談を受けた時、
私は毎回次のように答えています。

「病院に行って薬飲まなくてもうつ病が治ることもよくありますよ。
でも早く治したいとか、自分でどのようにしたら良いか分からない
場合は、きちんと病院を選んで行くことをお勧めしますね。
適切な治療を受ければ、うつ病は大抵半年以内で治りますからね。」

断っておきますが、私は病院外で個人的に相談を受けた場合には
「この人はうつ病だ。」と診断はしません。
「診断」は治療を担当する医師の判断にお任せするものだからです。

でも、相談してきた方には専門家の立場から正しい情報を
提供するように努めます。

間違った治療を受けて苦しんでほしくないからです。
必要な治療だけを受けてなるべく早くに治ってほしいからです。

裏を返せば、私はそれだけ医療現場において、的外れな治療を受けて
何年もうつ病に苦しんでいる患者さんを見てきたということです。

ですから、「病院あるいはクリニックに行ってうつ病の治療を受けよう。」
と思ったら,まずはその病院、あるいはクリニックのことを事前に調べて
把握しておく必要があります。

それにはインターネットで行こうと思っている病院のホームページを
見ておくのが良いでしょう。
病院のホームページに診察担当の医師の顔写真とコメントが載っていれば、
なおさら分かりやすいですね。

初めて病院の精神科、あるいはメンタルクリニックに行く時には
誰でも緊張するものです。
そんな時、診察してくれる医師の顔をある程度知っていれば、
ずっと気が楽になるものです。

可能でしたら、希望する医師の診察を受けている人の話も
聞いておくことです。

初めて診察を受けることを初診といいますが、
初診の予約を取るときには、
「○○先生の診察を希望します」
とおっしゃっていただいてかまいません。

患者さんには医師を選ぶ権利があるからです。

医師の初診日が曜日によって決まっていたり、
患者さんが多い医師の場合は再診のみで初診は受け付けていなかったり、
とこれは病院によって様々です。

それでもできるだけ多くの情報を集めて、「自分に合うかも?」
と思う病院に行きましょう。
一度診察を受けて自分に合わないと思えば病院を変えてもいいのです。