医師によりうつ病の対処の仕方に差がある理由

私がこれまで述べてきたうつ病の診断から治療方法は全て、
医師国家試験に合格して大学病院の精神科に入局後、
徹底的に叩き込まれたものです。


指導医の先生も非常に厳しく、研修医の時は本当に鍛えられました。

でもそのおかげでうつ病だけでなくその他の疾患に対しても、
的確に診断し、必要最小限の期間で治療することができるように
なったものです。

大学病院にいると、症例検討会を開く機会があります。

そこで自分の担当患者の治療経過を、教授をはじめ
上の先生にわかっていただけるように説明し、
治療方針についても徹底的に議論されます。

研修期間を終えた後も、治療上疑問があればすぐに
他の先生に相談するようにしていました。

薬の使い方から、診断、検査に至るまで常に上の先生から
厳しいチェックを受けていたものです。

このように研修期間中に大事なことをきちんと勉強し、
鍛えられた医師は精神科に限らず、独り立ちした後も
患者さんに対して満足のいく医療を提供できるように
なるでしょう。

うつ病の患者さんも、年齢、社会的地位、考え方、
様々な方がいらっしゃいます。

その個々の状態に応じてその患者さんが今、そしてこれから
何を必要としているかを適切に把握して実践していく、
これがうつ病治療の早道なのです。

この適切な治療を実践できる医師とできない医師がいるのは事実です。

もし、あなたがうつ病の治療を既に1年以上も受けていながら、
未だ治らず苦しんでいらっしゃるのなら、
それは治せない医師にかかっていると判断されてよいでしょう。

この際、勇気を出して、担当医を変えてください。
病院を変えてもいいのです。
ドクターショッピングではありません。

先ほども申し上げたとおり、
患者さんには医師を選ぶ権利があるのです。

実際、うつ病の患者さんの中には、
8件目の病院でやっと治してもらえる医師にめぐり合い、
うつ病が治った方もいらっしゃるのです。

治せる医師は、うつ病に関しても常に勉強しているものです。
新しい薬についても勉強しているので、古い薬に固執しません。
そして、薬を変える時も、患者さんの身体に負担のないように
上手に変えていきます。

さらに、うつ病には、薬だけでなく環境調整を含めた
多面的なアプローチが必要であることも、
治せる医師ならきちんと患者さんに説明しているはずです。